申(さる)

申(さる)は、十二支(じゅうにし)の9番目にあたる動物です。十二支は、中国の干支(えと)の概念に基づいており、動物と関連付けられている周期的な時間や方位、性格、運勢などを表すシンボル体系です。申年は、十二支の9番目の年で、12年周期で巡ってきます。申に対応する動物は猿(さる)で、機知に富み、賢く、適応力があるとされています。

申の基本的な意味

1. 時間や年を表す

申は、十二支の9番目の動物として、時間や年を表します。具体的には、

  • 申の年:十二支のうち9番目の年にあたり、12年ごとに訪れます。申年生まれの人は、猿のように知恵や機敏さが特徴とされます。
  • 申の刻(申の時):1日を12等分した十二時辰(じゅうにしん)では、午後3時から午後5時までの時間帯が申の刻に該当します。この時間帯は、日が傾き始める頃です。

2. 方角を表す

申は、十二支の方位体系において、西南西(約240度から270度の方角)を指します。これは、風水や方位占いにおいて使用される方角の一つであり、特定の意味や運勢と関連付けられることがあります。

3. 五行との関係

十二支は、五行(木、火、土、金、水)とも関連しており、申はに対応します。金のエレメントは、堅固さや冷静さを象徴しており、申はこのエレメントを持つとされます。このため、申年の人や申の時期に生まれた人は、強い意志と集中力を持つ傾向があるとされています。

申の性格や特徴

1. 知恵と機知

申に対応する動物である猿は、非常に知恵があり、機知に富む動物です。申年生まれの人は、一般的に賢く、頭の回転が速いとされ、問題解決能力や柔軟な思考を持っています。常に新しいアイデアを追求し、複雑な状況にも適応できると考えられます。

2. 好奇心

申の人は、猿のように好奇心が強く、新しいことに対して積極的です。未知の領域に挑戦することを好み、知識やスキルを磨くための努力を惜しみません。そのため、勉強や仕事においても多才であることが多いです。

3. 社交的

申年生まれの人は、社交的で人間関係に恵まれる傾向があります。コミュニケーション能力が高く、集団の中で他人を楽しませたり、リーダーシップを発揮したりすることが得意です。仲間との協力を大切にし、周囲の人々と調和を保ちながら活躍します。

4. 慎重さと機敏さ

猿は木々を素早く移動する姿が象徴的で、申の人もまた機敏さや柔軟性を持っています。ただし、慎重な一面もあり、慎重に行動を観察してから決断することが多いです。このバランス感覚が、申の人の成功につながるとされています。

申にまつわる占いと運勢

1. 申年生まれの運勢

申年に生まれた人は、前述したように知恵と機知に優れ、人生の様々な局面で柔軟に対応する力を持っています。物事に対する適応力が高く、新しい挑戦にも前向きに取り組む傾向が強いです。知的な面と社交的な面がバランス良く備わっているため、チームでの活動やビジネスにおいても成功することが多いです。

2. 干支との組み合わせ

十二支には、十干(甲乙丁…)と組み合わせる「干支」のシステムがあります。申年は、十干と組み合わせて「甲申(きのえさる)」や「乙申(きのとさる)」などの干支になります。それぞれの干支によって、その年の特徴や個人の運勢に影響を与えるとされています。

3. 申と他の十二支の関係

十二支同士には相性や関係があり、申は特定の十二支と強い関連性を持ちます。たとえば、申は子(ねずみ)辰(たつ)と相性が良いとされ、これらの十二支に属する人とは、協力し合うことで良い結果を生み出すことができると考えられています。一方で、申は寅(とら)との相性が悪いとされ、慎重に対応する必要があるともいわれます。

まとめ

申(さる)は、十二支の9番目にあたる動物であり、知恵、機知、社交性を象徴します。申年に生まれた人や申の時期には、柔軟な思考と行動力を持ち、新しい挑戦にも積極的に取り組む傾向があります。また、十二支や五行の概念と結びつけられることで、申は人生における運勢や性格に影響を与える重要な要素とされています。

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