
葉月(はづき)は、旧暦8月にあたる和風月名(わふうげつめい)で、現在の暦ではおおよそ9月上旬〜10月上旬ごろにあたります。「葉月」という名前には、季節が夏から秋へと静かに移り変わる中で、“内なる整理と実り”が始まる意味が込められています。
✅ 落ち葉が始まる季節=自然の“手放し”のサイクルへ
✅ 実りの準備が整い始め、心も暮らしも“秋の質感”にシフト
✅ スピリチュアル的には「完成へ向かう調整」「エネルギーの浄化」がテーマ
目次
葉月の読み方と語源・由来
項目 | 内容 |
---|---|
読み方 | 葉月(はづき) |
旧暦 | 8月(現在の9月上旬~) |
語源説① | 「葉落ち月(はおちづき)」→木々の葉が落ち始める季節から |
語源説② | 「初張り月」→稲の穂が張り始める月(農耕由来) |
語源説③ | 「はつき(初月)」→秋の最初の月という意味合いも |
一番有力なのは、「葉が落ちる=葉落ち月」から転じたという説。つまり葉月は、自然が少しずつ“手放し”を始める季節のサインでもあります。
葉月の自然と暮らしの風景
葉月に見られる季節の変化
- 暑さが落ち着き始め、朝夕に涼しい風が吹く
- 木々の葉が少しずつ色づきはじめ、落葉が始まる
- 稲穂が頭を垂れ、秋の収穫が近づく
- 夜が長くなり、虫の音が響く季節へ
この時期の風物詩・文化
- お月見の準備(十五夜・中秋の名月)
- 台風の季節/空の変化が多くなる
- 菊の花や秋の七草が咲き始める
→ 暮らしも自然も、“夏の余熱”から“静けさと実り”への切り替えを感じ始める時期です。
スピリチュアルな意味|「手放しと成熟」のための調律の月
葉月は、スピリチュアルな視点では「自然界がエネルギーの整理に入る時期」。私たちの内面にも同様に、手放し・整理整頓・心の棚卸しの流れが訪れます。
葉月のスピリチュアルキーワード
- 手放し/浄化/整理/成熟/陰への移行
- 実りの前の内なる調律
- 思考と感情の統合
何かを「得る」よりも、「整える・減らす・落ち着く」ことが運気を高めるヒントになります。
葉月におすすめの過ごし方・心を整えるアクション
心と空間の“静けさ”を意識する
- 静かな音楽や読書、お香などで夜のひとときを落ち着かせる
- 秋の風にふかれて深呼吸する時間を持つ
- 部屋の模様替えや断捨離で「余白」をつくる
感情と向き合う・手放すワーク
- 夏の間に溜まった感情や疲れを、日記やノートに書き出す
- 「もう必要ない考え方」「無理な習慣」をリストアップして見直す
- 涙やため息も“デトックス”として受け入れてOK
月とのつながりを大切にする
- お月見の準備(団子・すすき・感謝の気持ち)
- 月のリズムに合わせて願いごとを書き出す(新月/満月)
- 夜空を見上げる習慣が、心の波動を整えてくれる
秋の味覚で“滋養”と“整え”を
- きのこ類、根菜、豆類など、体をゆっくり温めてくれる食材を
- ぶどう、梨、無花果など、自然な甘みの果物で心を潤す
- シンプルで滋味深い食事が、心と体にやさしい波動をもたらします
まとめ
葉月(はづき)は、ただ秋が始まるというだけでなく、自分の内側も「次のステージ」に向けて整えはじめるタイミングです。
✅ 不要なものを手放し、本当に大切なものを抱きしめる
✅ 外よりも「内なる静けさ」に目を向ける
✅ 夏の余韻を感じながら、自分らしい秋への準備を進める
「葉が落ちるからこそ、実が熟す。葉月は、手放すことを恐れず、心の風通しをよくしていく月です。」どんな自分で、どんな秋を迎えたいか──葉月のやわらかな風に、そっと問いかけてみてくださいね。