アメノウズメ(天宇受売命・天鈿女命)は、日本神話に登場する芸能の女神です。太陽神アマテラスが天岩戸に隠れた際、官能的な踊りで神々を笑わせ、世界に光を取り戻した逸話で知られています。この踊りが神楽の起源とされ、日本最古の踊り子ともいわれています。
また、天孫降臨の際には猿田彦大神と出会い結婚したことから、縁結びの神としても信仰されています。芸能関係者から篤い崇敬を集め、現代でも多くの人々に愛される女神です。この記事では、アメノウズメのスピリチュアルな意味やご利益、祀られている神社を25のポイントで詳しく解説します。
目次
アメノウズメのスピリチュアルな意味

芸能・踊りの女神
アメノウズメは芸能を司る女神として知られています。天岩戸の前で披露した踊りは、神に捧げる舞である「神楽」の起源とされています。
日本最古の踊り子ともいわれ、歌舞や芸能全般の神として信仰されています。舞楽の神、歌舞伎などの演劇の神、俳優の神として、現代でも多くの芸能関係者から崇敬を集めています。
名前の由来と意味
アメノウズメの「ウズメ」には諸説あります。「強女(オズメ)」の意とする説や、かんざしを意味する「宇受」から「髪飾りをして神祭りをする女神」とする説があります。
古事記では「天宇受売命」、日本書紀では「天鈿女命」と表記されます。いずれも神がかった女性の神格化を表しているとされています。
巫女の祖神
アメノウズメは巫女の祖神ともいわれています。古代の巫女たちが神と共に「笑ひゑらぐ」姿を今に伝える存在です。
神事芸能の祖神として、独特な祭祀祈祷を行う巫女集団の霊的パワーの神格化とも考えられています。鎮魂祭の起源にも深く関わっています。
笑いと明るさの象徴
アメノウズメは笑いや喜びが困難を乗り越える力を持つことを教えてくれる神様です。暗闇に包まれた世界に生命力を呼び戻した逸話は、笑いの力を象徴しています。
天真爛漫で明るい性格を持ち、その場で思いついたことを実行できる行動力があります。度胸と愛嬌で場を動かす力を持つ女神です。
【神話別】アメノウズメの意味

天岩戸神話での活躍
アマテラスが弟スサノオの暴虐に心を痛め、天岩戸に隠れてしまった時、世界は闇に包まれました。知恵の神オモイカネの案により、アメノウズメが岩戸の前で踊ることになります。
アメノウズメは桶を伏せ、その上で足を踏み鳴らしながら胸や下半身をさらけ出して踊りました。八百万の神々は大笑いし、その笑い声は高天原に響き渡ったのです。
アマテラスを誘い出す機転
笑い声を聞いたアマテラスは「私がおらず世界は暗いのに、何がそんなに面白いのか」と尋ねました。アメノウズメは「貴方様より尊い神様が現れたので喜んでいるのです」と答えます。
興味を持ったアマテラスが身を乗り出したところを、アメノタヂカラオが捕まえて岩戸の外へ引き出すことに成功しました。こうして世界に光が戻ったのです。
天孫降臨での役割
ニニギノミコトが天降りをしようとした時、高天原から地上までの道を照らす異様な神がいました。アマテラスはアメノウズメに正体を探らせます。
アメノウズメは「手弱女だが顔を合わせても気後れしない」と言われ、その神の前に立ちはだかりました。ここでも大胆な姿で臨み、相手がサルタヒコであることを突き止めます。
猿田彦との結婚
アメノウズメが名を尋ねると、その神は「国津神のサルタヒコ」と名乗り、ニニギノミコトの道案内に来たと答えました。これが縁となり、二柱は後に結婚します。
アメノウズメはニニギノミコトに命じられ、サルタヒコと共に伊勢の五十鈴の川上に行きました。これにより「猿女君」と称されるようになったのです。
【ご利益別】アメノウズメの意味

芸事・技芸上達
アメノウズメは芸能・芸術の神として、歌や踊り、演技など芸事全般の上達にご利益があります。神々をも魅了した踊りの力が、芸能・技芸一般に当てはめられています。
俳優や歌手、ダンサーなど芸能関係者から特に篤い信仰を集めています。舞踊や演劇、音楽など表現活動に携わる人におすすめの神様です。
縁結び・夫婦和合
サルタヒコとの結婚伝説から、縁結びや夫婦和合のご利益があるとされています。二柱は共に祀られることが多く、良縁を願う人々から信仰されています。
天孫降臨という大きな出来事の中で結ばれた二柱の縁は、運命的な出会いの象徴でもあります。恋愛成就を願う方にも人気があります。
商売繁盛・福徳円満
アメノウズメは商売繁盛のご利益もあるとされています。笑いや明るさで人を惹きつける力は、商売や人間関係にもプラスに働きます。
福貴繁栄や諸事円満など、幅広い願いに応えてくれる神様として信仰されています。人々を和ませる力は、あらゆる場面で良い結果をもたらします。
厄除け・魔除け
アメノウズメには厄除けや魔除けのご利益もあります。闘争的な面も持っており、ナマコの口を裂いたという怖い逸話も残っています。
暗闇を払い光を取り戻した力は、災いを退ける力とも解釈されています。困難な状況を打開したい時にも力を貸してくれる神様です。
【神社別】アメノウズメの意味
佐瑠女神社(三重県)
猿田彦神社の境内社である佐瑠女神社は、アメノウズメを祀る代表的な神社です。芸事・縁結びの神様として信仰されています。
伊勢市に鎮座し、芸能関係者や花柳界からの参拝が多いことで知られています。猿田彦と共に祀られているため、夫婦和合のご利益も期待できます。
椿大神社(三重県)
椿大神社の摂社である椿岸神社にもアメノウズメが祀られています。芸能関係者からの信仰が特に厚いことで有名です。
毎年春には「椿まつり」でアメノウズメに捧げる舞踊が行われます。芸能上達を願う人々が全国から参拝に訪れています。
荒立神社(宮崎県)
宮崎県高千穂にある荒立神社は、アメノウズメとサルタヒコが結婚した場所という伝説が残る神社です。縁結びのパワースポットとして人気があります。
二柱が共に祀られており、恋愛成就や夫婦円満を願う参拝者が多く訪れます。神秘的な雰囲気の中で良縁を祈願できます。
烏森神社(東京都)
東京都港区新橋にある烏森神社は、アメノウズメを祀る数少ない神社の一つです。商売繁盛、技芸上達、厄除けなど幅広いご利益があります。
特にダンスや舞踊に関するご利益が高いとされ、芸能関係者の参拝も多いです。JR新橋駅から徒歩2分とアクセスも良好です。
具体的な行動指針と開運アクション
笑顔と明るさを大切にする
アメノウズメが暗闘を払ったように、笑顔と明るさには困難を乗り越える力があります。日常生活の中で笑いを大切にすることで、運気が開けていきます。
人を楽しませることや場を和ませることを心がけると、アメノウズメのエネルギーとつながりやすくなります。前向きな姿勢が開運の鍵です。
芸事や表現活動に挑戦する
アメノウズメのご加護を受けたいなら、何か芸事や表現活動に挑戦してみましょう。踊りや歌、演技など自分を表現することが大切です。
完璧を目指す必要はありません。アメノウズメのように大胆に、楽しみながら取り組むことで、才能が開花していきます。
よくある質問(FAQ)
Q:アメノウズメはどんな神様?
A:芸能・踊りの女神で、日本最古の踊り子ともいわれています。天岩戸の前で踊りアマテラスを誘い出した逸話が有名です。また、天孫降臨でサルタヒコと出会い結婚したことから、縁結びの神としても信仰されています。明るく大胆な性格を持つ女神です。
Q:アメノウズメのご利益は?
A:主なご利益は芸事・技芸上達、縁結び・夫婦和合、商売繁盛、厄除けなどです。芸能関係者から特に厚い信仰を集めています。笑いや明るさで困難を乗り越える力も授けてくれるとされ、前向きに生きたい人にもおすすめの神様です。
Q:どの神社でお参りできる?
A:三重県の佐瑠女神社(猿田彦神社境内)、椿大神社、宮崎県の荒立神社、東京都の烏森神社などで祀られています。サルタヒコと共に祀られている神社も多いため、縁結びを願う場合はそうした神社を選ぶのもおすすめです。
まとめ
アメノウズメは日本神話に登場する芸能の女神で、天岩戸神話で披露した踊りが神楽の起源とされています。八百万の神々を笑わせ、アマテラスを岩戸から誘い出したその力は、笑いや喜びが困難を乗り越えることを教えてくれます。
芸事・技芸上達、縁結び、商売繁盛、厄除けなど幅広いご利益があり、特に芸能関係者から篤い信仰を集めています。サルタヒコとの結婚伝説から、良縁を願う人々にも人気があります。
佐瑠女神社や椿大神社、荒立神社など全国各地で祀られているアメノウズメ。日常生活の中で笑顔や明るさを大切にし、何か表現活動に挑戦することで、この女神のエネルギーとつながることができるでしょう。





