節入り

節入りとは、四柱推命九星気学などの東洋占術において、新しい節(季節の区切り)が始まる日を指し、運気や運勢が切り替わる重要なタイミングです。節入りによって年間や月間の運勢が変化し、特に運気や気の流れが変わるため、占いでは節入りのタイミングが非常に重視されます。

節入りは、一般的に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」といった二十四節気の一部に基づいており、それぞれの節が始まることで季節のエネルギーや運勢も新たに切り替わります。具体的には、四柱推命や九星気学では、個人の運勢を占う際にこの節入りの日を基準にして命式(生まれた年・月・日・時の構成)や九星を決定するため、正確な節入り日がとても重要とされています。

節入りと運勢の関係

年の節入り(年運の切り替わり)

四柱推命では立春(毎年2月4日前後)をもって新年の運勢が始まるとされ、立春の節入りによって、その年のエネルギーや運勢が変わります。旧暦干支による暦では、1月1日ではなく、立春が1年の始まりとされるため、占いの際には年運の変わり目として節入りが重要視されます。

月の節入り(月運の切り替わり)

月ごとの運勢も、節入りによって変化すると考えられ、毎月の節気(例:立春、啓蟄、清明など)の切り替わりが、月運のスタートとされます。四柱推命や九星気学で月運をみる際も、この節入りを基準にしています。たとえば、四柱推命では立春から「寅月」が始まり、次の啓蟄で「卯月」に入るなど、月ごとに節入りで運勢が切り替わるとされています。

日の節入り(日運の切り替わり)

九星気学では、日ごとの運勢の流れも節気により変わるため、日々の運勢を見る際にも節入りを意識します。例えば、年の節入りや月の節入りに比べると影響は小さいですが、毎日の九星が切り替わることで、その日の運勢や注意点が変わります。

節入りの日と二十四節気

節入りの日は、「二十四節気」として定められた季節の区切りに基づいており、以下のように年間を通して巡ります。特に運勢や季節の切り替わりに影響を与える重要な節気が「立春」「立夏」「立秋」「立冬」です。

  • 立春(2月4日前後):春の始まりであり、年運のスタート。四柱推命での1年の始まり。
  • 立夏(5月5日前後):夏の始まり。
  • 立秋(8月7日前後):秋の始まり。
  • 立冬(11月7日前後):冬の始まり。

二十四節気は季節の移り変わりを細かく示すため、毎年同じ日とは限りませんが、約15日ごとに切り替わるのが特徴です。四柱推命や九星気学の占いでは、特に年の節入りである「立春」を新年の始まりとし、各月の節入りで月運の切り替えが行われます。

節入りと四柱推命・九星気学での重要性

四柱推命における節入りの役割

四柱推命では、節入りをもとに個人の命式を決定し、運勢を判断します。命式は「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の4つの柱で構成され、これらが生年月日時に基づく干支で表されますが、年や月の変わり目は、暦の切り替わりである「節入り」を基準にしています。例えば、2月3日生まれの人は前年の干支が適用され、2月4日生まれの人は新しい年の干支が適用される、といった具合です。

九星気学における節入りの役割

九星気学でも、年運や月運、日運の変わり目を節入りに基づいて決定しています。たとえば、1年の九星(本命星)は立春の節入りに合わせて切り替わり、これにより1年間の運勢が変化します。また、毎月の節入り日をもとに、月運を占うことも行われます。これによって、その月の吉方位や運勢を判断することができます。

節入りの活用方法

新しいスタートのタイミングにする

節入りは、新しい運勢や季節のエネルギーが流れ込むタイミングとされるため、新しいことを始めるのに適した日と考えられます。年運や月運が切り替わる節入りのタイミングで、新しい計画や目標を立てると、そのエネルギーが持続しやすくなります。

年間・月間の計画を見直す

立春や毎月の節入りに合わせて、自分の運勢や計画の見直しを行うと効果的です。例えば、立春で年運が切り替わった際に、その年の目標を立て、次の節入りごとにその進捗や内容を振り返ることで、運気の流れに合わせて活動することができます。

吉方位を利用する

九星気学では、節入りごとに吉方位が切り替わるため、節入り後の新しい方位を活用することで運気を上げることができます。たとえば、新しい節入りの日に、吉方位の神社に参拝したり、吉方位の土地で活動することが開運のきっかけになるとされています。

節入りの注意点

節入りの日時が変動する

節入りは、暦によって毎年若干異なることがあり、厳密な日時は年ごとに確認する必要があります。正確な節入り日を把握するためには、最新の暦や占いのカレンダーを確認するとよいでしょう。

節入りにこだわりすぎない

節入りは確かに運勢の変化点ですが、あくまで運勢の流れを読み取るための指針の一つです。節入りを気にしすぎず、自分の行動や意志を大切にしながら、自然な形で節入りを活用すると良い結果が得られやすいでしょう。

まとめ

節入り(せついり)は、東洋占術で重要な「運気の切り替わり日」であり、四柱推命や九星気学などで年や月、日の運勢の変化を示す基準となる日です。立春などの節入り日により新しい運勢がスタートするため、このタイミングを新しい計画や目標の開始、吉方位の活用などに役立てることができます。

節入りのタイミングを活用することで、年間や月間の運気に沿った生活が可能となり、運勢をより良い方向に導くことが期待できます。

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