「巳(み)」は、十二支の6番目にあたる干支(えと)で、「蛇(へび)」を象徴する動物として知られています。十二支は、古代中国から伝わり、年・月・日・時間を表すための干支体系の一部で、日本でも伝統的に使用されてきました。巳年(みどし)は、十二支の中で「巳」が年の干支となる年を指し、また毎日の時間や方角を表す際にも「巳」が用いられます。

巳年生まれの人は、粘り強さや知恵を持つとされ、しばしば洞察力が鋭く、慎重な性格とされます。巳は「成長」や「変化」を象徴し、生命のサイクルにおいて植物が勢いよく成長を遂げ、熟していく過程を指すとされることから、物事の発展や拡大の意味が込められています。

巳の象徴と意味

蛇の象徴

巳は「蛇」を象徴し、その生命力や変容を意味します。蛇は脱皮を繰り返し成長していくことから、巳には「再生」や「成長」の象徴としての意味もあります。このため、巳年生まれの人は、再生力や忍耐力に優れ、環境の変化に適応する力があるとされます。

発展と繁栄

巳は、成長や拡大を示し、物事が成熟へ向かう段階を表します。植物が芽を出し、さらに成長を遂げる「巳の時期」は、繁栄や発展が見られるときです。このことから、巳は繁栄や豊かさを象徴し、努力が報われる時期や成果が表れることを意味するとされます。

変化と再生

巳は、変化や再生を象徴する干支でもあります。蛇のように状況に応じて変化し、脱皮するように古いものから新しいものへと移り変わる力を持つことから、巳年や巳の時期には変化のエネルギーが強まるとされます。これにより、古いものを捨て、新しい始まりを迎える準備の時期としても捉えられます。

巳年生まれの性格と特徴

粘り強く忍耐力がある

巳年生まれの人は、粘り強く忍耐力があるとされています。物事にじっくり取り組み、途中で諦めずに努力を続ける姿勢が特徴で、困難な状況でもしぶとく対応する力を持っています。

賢明で洞察力が鋭い

巳年生まれは、賢明で洞察力が鋭い性格とされています。周囲の状況や他人の心情に敏感で、先を見通す力に優れているため、戦略的に物事を進めることが得意です。

慎重で計画的

巳年生まれの人は、慎重で計画的な性格です。急な変化や無謀な行動を好まず、慎重に計画を立ててから行動を起こします。このため、安定した成功を目指し、リスクを最小限に抑えるように行動します。

冷静で落ち着いている

巳年生まれは、冷静で落ち着いた性格も特徴です。感情に左右されず、物事を客観的に判断できるため、冷静に問題解決に取り組む姿勢が評価されることが多いです。

巳の方位と時間

巳の方位

巳の方位は南東に位置し、主に「火」と「木」のエネルギーを含む方角です。南東は風水でも吉方位とされ、繁栄や発展、調和の象徴とされています。巳の方角は、物事が成熟し、豊かさが増していく方向性を示すため、成長や繁栄を目指すときに良い方位とされます。

巳の時間

巳の時間は午前9時から11時までを指します。これは、太陽が高く昇り始め、日が強くなっていく時間帯であり、活力や成長のエネルギーが満ちているとされます。巳の時間に活動することで、物事が発展しやすく、積極的なエネルギーを得られるとも考えられます。

巳年の運勢と縁起

巳年は、変化と成長のエネルギーが強まる年であり、再生や繁栄に向けての行動が吉とされます。この年には、新しいことに挑戦する力が湧きやすく、過去のしがらみを脱ぎ捨て、新たな始まりを迎えるのに良いタイミングとされます。

  • 金運の上昇: 巳年は、財運や物質的な豊かさをもたらす年ともされ、粘り強く努力すれば金銭面での良い結果が期待できると考えられます。
  • 再スタートやリスタート: 古い物を手放し、心機一転、新しい目標に向かって進むことが吉とされるため、再出発の年として適しています。

まとめ

巳(み)は十二支の6番目にあたり、蛇を象徴し、変化や再生、発展を意味する干支です。巳年生まれの人は、粘り強さや洞察力に優れ、冷静で慎重な性格が特徴とされます。巳は成長や成熟を象徴するエネルギーを持ち、繁栄や豊かさを目指すときに好ましい方位や時間を示します。巳の年や巳の時期には、変化や再生の力が強まり、新たな挑戦や再出発に適したタイミングとされています。

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