十二運

十二運(じゅうにうん)は、四柱推命や中国の伝統的な占いで使われる概念で、個人の運勢やエネルギーの強さ、人生の発展段階を示すものです。十二運は、命式における天干地支の関係に基づき、その人がどのような運勢や性質を持っているか、またその時期にどのような運気が巡ってくるかを読み解くために使われます。

十二運は、誕生から死までの人生の各段階を象徴しており、それぞれの状態が「運勢」「エネルギーの強さ」「影響力」を示しています。具体的には、十二の運気があり、それぞれが成長や変化、衰退などの人生の段階を象徴しています。

十二運の一覧と意味

十二運は、長生(ちょうせい)から墓(ぼ)、**絶(ぜつ)**までの12種類があり、それぞれが異なる運気の状態を表しています。以下に、十二運の各段階とその意味を紹介します。

1. 長生(ちょうせい)

  • 意味: 誕生、成長の始まり
  • 象徴: 長生は、誕生成長の初期段階を象徴します。新しいことが始まり、エネルギーが豊かで、発展の可能性を持つ時期です。この段階は、活発で前向きな運気を持ちます。
  • 特徴: 生命力が強く、活力に溢れた状態。物事が順調に始まり、成長の基盤を築く時期。

2. 沐浴(もくよく)

  • 意味: 浄化、感情の揺れ
  • 象徴: 沐浴は、浄化や変化の時期を表し、成長の過程で一時的な不安定さや感情の揺れを経験します。混乱や不安が伴うことが多いですが、この時期を乗り越えることで成長します。
  • 特徴: 物事が不安定になりやすく、迷いや揺れが生じる時期。変化が多く、適応力が求められます。

3. 冠帯(かんたい)

  • 意味: 成熟、発展の開始
  • 象徴: 冠帯は、成長が安定し、成熟に向かう段階です。物事が順調に進展し、周囲からの注目や評価が高まる時期です。社会的な地位や影響力が増し、外面的な発展が目立ちます。
  • 特徴: 成長が進み、発展の兆しが見える。責任感が強まり、社会での役割が増す。

4. 臨官(りんかん)

  • 意味: 成熟、頂点
  • 象徴: 臨官は、成熟のピークを迎える時期です。自分の力が十分に発揮され、成功や評価を得やすい時期です。名声や地位が高まり、人生の頂点に立つことができるとされています。
  • 特徴: 成功を収め、リーダーシップを発揮する時期。周囲からの信頼や評価が最も高まる。

5. (ていおう)

  • 意味: 全盛期、頂点
  • 象徴: 帝旺は、人生の絶頂期を表します。最もエネルギーが強く、物事が成功しやすい時期です。自分の力を存分に発揮し、最大の成果を得られる時期です。しかし、この絶頂期を過ぎると、徐々に下降することもあります。
  • 特徴: 強力なエネルギーと成功の象徴。物事が最高に盛り上がり、人生の頂点に達する。

6. 衰(すい)

  • 意味: エネルギーの衰退
  • 象徴: 衰は、絶頂期を過ぎた後の衰退期を示します。これまでのエネルギーが少しずつ減少し、物事が安定しつつも、徐々に終わりに向かって進んでいく時期です。過去の成功を基盤に、新しい展望を模索することが必要です。
  • 特徴: 頂点を過ぎた後の段階で、少しずつエネルギーが弱まる。新たな挑戦を模索する時期。

7. 病(びょう)

  • 意味: 不安定、健康の不調
  • 象徴: 病は、健康やエネルギーの不調を表し、精神的・肉体的に不安定な時期です。エネルギーが減退し、病気やトラブルが起こりやすい時期です。休息や再調整が求められます。
  • 特徴: 健康や精神状態に注意が必要な時期。エネルギーが低下し、回復を必要とする。

8. 死(し)

  • 意味: 完結、終了
  • 象徴: 死は、物事が終焉を迎える時期を示します。これまでのサイクルが完了し、次の段階に移るための準備が必要です。何かを手放し、新しいことを始めるための清算の時期とも言えます。
  • 特徴: 一つのサイクルが終わりを迎える。新しいスタートに備えて、過去を手放す時期。

9. 墓(ぼ)

  • 意味: 休息、安定
  • 象徴: 墓は、過去を整理し、休息を取る時期です。エネルギーが低く、物事が落ち着いている一方で、これまでの成果を整理し、次のステージに向けた準備が進みます。
  • 特徴: 物事が落ち着き、整理の時期に入る。無理をせず、次のサイクルへの準備をする。

10. 絶(ぜつ)

  • 意味: 完全な終了、新たな始まりの準備
  • 象徴: 絶は、完全な終わりを示し、次のサイクルに向けて新たに生まれ変わる準備をする時期です。エネルギーが完全にリセットされ、次の成長や発展に備える段階です。終焉と再生が同時に訪れることを意味します。
  • 特徴: 完全な終焉と再生を象徴。次のステップに向けた新しいスタートを迎える準備が整う。

11. 胎(たい)

  • 意味: 準備、新しい発展の種
  • 象徴: 胎は、新しい成長の準備段階を示します。新しい物事の種が蒔かれ、次の成長や発展のために力を蓄えている時期です。何かを始めるための準備期間であり、エネルギーが再び高まっていく兆しです。
  • 特徴: 物事がゆっくりと準備され、再スタートに向けて力を蓄える時期。

12. 養(よう)

  • 意味: 発展の準備、エネルギーの蓄積
  • 象徴: 養は、成長の初期段階を表し、次の大きな発展や成果を目指してエネルギーを蓄えている状態です。この段階では、新しい挑戦や発展に向けての準備が進み、安定した成長が見られます。
  • 特徴: 新たな挑戦に向けた準備段階。エネルギーが安定し、次のステップに進むための基盤を築く時期。

十二運の活用方法

1. 性格や運勢の分析

四柱推命では、命式の中で天干と地支の関係を見て、十二運を割り出します。この十二運の位置や種類によって、その人の性格的な傾向運気の強弱を読み解くことができます。例えば、「長生」の人は生命力が強く、エネルギッシュな人生を送る傾向がありますが、「病」や「衰」の時期には、健康や心身のバランスに注意が必要です。

2. 年運や月運の予測

十二運は、運気の流れを知るためにも使われます。ある年や月にどの運気が巡ってくるかを見ることで、その年の運勢や行動指針を立てることができます。例えば、「帝旺」の年はエネルギーが高まり、成功しやすい時期ですが、「病」や「墓」の時期には無理をせず、内面的な調整を重視することが重要です。

まとめ

**十二運(じゅうにうん)**は、四柱推命などの占いで使われる概念で、人生の発展段階やエネルギーの状態を示します。これにより、個人の運勢の強弱や性格、または人生の流れを読み解くことができます。十二運は、誕生から成長、成熟、衰退、再生までのサイクルを象徴しており、その運気の状態に応じて、適切な行動や心構えを知るための指針となります。

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