
人生を変える一日、己巳の日を知っていますか?金運アップの吉日として「巳の日」が有名ですが、その中でもさらに強力なパワーを持つ特別な日があることをご存じでしょうか。それが、60日に一度しか巡ってこない、金運最強の日とされる己巳の日(つちのとみのひ)です。この日は、七福神の一柱である弁財天が持つ金運の力が、最も高まると言われています。
己巳の日は、単に縁起が良いというだけでなく、人生を大きく変えるような運命的な出来事を引き寄せる力があるとされています。この記事では、己巳の日の本当の意味から、2025年のカレンダー、そしてこの日を最大限に活かすための過ごし方や注意点まで、詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、あなたも己巳の日の力を味方につけ、より豊かな人生を歩むためのヒントを見つけられるはずです。
目次
己巳の日とは?
己巳の日とは、巳の日の中でも特に縁起が良いとされる日です。十二支の「巳」と、十干(じっかん)の「己(つちのと)」が組み合わさってできる日に当たります。この組み合わせは60通りあり、その中でも己巳の日は60日に一度しか巡ってこない非常に貴重な日です。
巳の日は金運や財運を司る弁財天様と縁のある日ですが、己巳の日はさらに、弁財天の化身である宇賀神(うがじん)様と結びついていると言われています。宇賀神は、頭が翁で体が蛇の姿をした神様で、財宝を守る神として信仰されています。己巳の日に弁財天と宇賀神の両方の力が重なることで、金運のパワーが格段に高まると考えられています。この日は、お金にまつわることすべてに最大の吉とされています。
弁財天との関係
弁財天(べんざいてん)は七福神のひとりであり、以下のようなご利益で知られています。己巳の日に弁財天をお祀りすることで、特別な後押しを受け取れると信じられています。
- 財運・金運アップ
- 商売繁盛・成功運
- 芸術・音楽・言語・表現力の向上
- 美・魅力・愛され運
己巳の日の由来
巳の日の信仰は、古代中国から伝わる十二支の思想と、日本の弁財天信仰が深く結びついたことにあります。弁財天は、もともとインドのヒンドゥー教における水と豊穣の女神「サラスヴァティー」が仏教に取り入れられたものです。サラスヴァティーは、川の流れのように流れる「言葉」や「音楽」、「知恵」を司る神様として信仰されていました。
このサラスヴァティーが日本に伝来する際、仏教の神様である弁才天として広まりました。弁才天の眷属(使い)は蛇(巳)であるとされ、古来より蛇は神聖な生き物として崇められていました。これは、蛇が脱皮を繰り返すことから「再生」や「不老不死」の象徴とされたり、金運を司る宇賀神(頭が翁、体が蛇の姿をした神様)と結びつけられたりしたことに由来します。
日本の民間信仰において、この「蛇」と「弁才天」が結びつき、「弁才天の縁日」である巳の日に参拝すると、願いが届きやすいと信じられるようになりました。さらに、弁才天の「才」の字が「財」に転じて「弁財天」となり、金運や財運を司る神様として広く信仰されるようになったことで、巳の日は特に金運アップに特化した吉日として定着しました。
己巳の日カレンダー
この特別な日を最大限に活かすためには、まずカレンダーでいつ巡ってくるのかを把握することが何よりも大切です。今月のカレンダーを確認し、仕事やプライベートの予定と照らし合わせながら、この特別な日を計画的に活用する準備を始めましょう。
他の吉日
日本の暦には、特定の目的に特化した様々な吉日が存在します。それぞれの吉日が持つユニークな意味と、あなたの人生にもたらす力を理解することで、開運のチャンスをさらに広げることができます。
一粒万倍日
小さな種が万倍に膨らむ日。新規開始・口座開設・財布新調・学びの初日に吉。借金や悪習の開始は“悪いことも増える”ので避ける。
天赦日
年に数回の最上吉。結婚・契約・起業・引越しなど大きな決断を後押し。希少日なので準備を整えて狙い撃ちに。迷いは前日までに整理。
大安
何事も進みやすい安定日。婚礼・契約・納車・引越しなど慶事全般に吉。六曜は目安として、段取りよく動けば好機をつかみやすい。
寅の日
「千里行って千里戻る」の象意で金運・旅行に吉。財布の購入や使い始め、遠出や乗り物購入に向く。お金の貸し借りは不向き。
巳の日
弁財天の縁日。財運・芸事・商売繁盛の追い風。口座や貯蓄・投資のスタート、稽古始めに吉。浪費や無計画な投機は控える。
甲子
大黒天の縁日で事始め向き。開業・商売繁盛祈願、道具の新調に吉。基礎固めと計画性を重んじると継続力が生まれる。
鬼宿日
基本は大吉で万事に吉。計画立案や契約、学びの開始に追い風。ただし婚礼は凶とする説が一般的。静かに整え、動き出す日に。
天恩日
天の恩恵が差す穏やかな吉日。婚姻・引越し・契約・増改築の後押し。感謝と礼節を意識した行動が運気をさらに高める。
母倉日
母が子を育むように支援が集まりやすい日。縁談や交渉、仲介のある事ごとが整いやすい。協力者への配慮が成功の鍵。
月徳日
その月の守護に助けられる吉。修繕・移転・契約の障りが少ない。小さく始めて着実に育てると成果が実りやすい。
月徳合日
月徳が重なり力が増す日。住まい・事業の改良や転機の調整に吉。周囲との調和と根回しでスムーズに物事が進む。
大明日
天地が明るく照らす吉日。建築・開店・旅行・学問に向く。朝から段取り良く動くほど流れが良くなり、成果に結びつきやすい。
神吉日
神仏の加護が及ぶとされる日。祈願・参拝・新しい守りや道具を迎えるのに吉。場を清め、感謝の気持ちを持つと運気が整う。
己巳の日におすすめの過ごし方
己巳の日は、金運を司る弁財天様が最もパワーを発揮する日です。この日に行うと良いとされる開運アクションは以下の通りです。
弁財天を祀る神社仏閣への参拝
弁財天様と縁が深まる己巳の日は、弁財天を祀る神社仏閣への参拝に最適な日です。特に、銭洗弁天(銭洗弁財天)として知られる場所を訪れるのが良いとされています。銭洗水でお金を清めることで、金運が浄化され、より大きな福を呼び込むことができるでしょう。
財布の新調や使い始め
財布は金運の「家」です。己巳の日に新しい財布を使い始めることで、その財布に強力な金運のエネルギーを宿すことができます。金運に良いとされる色(金色、黄色、落ち着いた茶色など)を選び、清めたお金(種銭)を入れておくことで、さらなる金運アップを期待できます。
事業の開始や新しい挑戦
弁財天は金運だけでなく、学問や芸術、縁結びも司る神様です。己巳の日に新しいビジネスやプロジェクトを立ち上げることは、その後の成功を力強く後押ししてくれるでしょう。
貯金や投資の開始
金運最強の日である己巳の日は、お金を「生かす」行動に最適です。新しい銀行口座を開設したり、積立NISAや株式投資を始めたりするのに良いタイミングです。
身の回りの整理整頓
お金は清潔な場所を好みます。財布の中を整理したり、部屋を掃除したりして、お金が入ってくるスペースを整えましょう。
己巳の日にやってはいけないこと
己巳の日は、良い運気を最大限に受け取れる日ですが、その分、ネガティブな行動の悪影響も増幅されると考えられています。
散財や衝動買い
金運が高まる日だからといって、無計画にお金を使ってはいけません。己巳の日は「良いことも悪いことも増幅される」と言われています。衝動的な買い物やギャンブルは、大きな損失を招く可能性があるので注意しましょう。
借金やお金の貸し借り
「お金を借りる」という行為は、マイナスのエネルギーを引き寄せると考えられています。借金を始めることや、他人にお金を貸すことは避けましょう。
嫉妬や悪口を言う
弁財天は才能や美しさも司る神様であり、嫉妬心や悪口を嫌うとされています。他人を羨んだり、悪口を言ったりすることは、せっかくの良い運気を自ら手放すことになります。
不安やネガティブな気持ちを持つこと
「本当に金運が上がるのかな?」と疑ったり、不安な気持ちで過ごすことは、運気を引き寄せる力を弱めてしまいます。この日は、ポジティブな気持ちで過ごし、感謝の心を大切にしましょう。
弁財天の縁日以外での行動
弁財天は水の神様でもあります。縁起の良い日だからといって、水の流れを妨げるような行動(例えば、水の無駄遣いなど)は避けるべきでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 己巳の日を逃したらどうすればいい?
A. 己巳の日は60日に一度しか巡ってこない貴重な日です。もし逃してしまっても、次の己巳の日を待つか、他の金運に良いとされる寅の日や巳の日を活用して、金運アップのための行動を計画しましょう。
Q2. 己巳の日に何をするのが一番良い?
A. 己巳の日に最もおすすめなのは、財布の新調や、弁財天を祀る神社仏閣への参拝です。特に、宝くじの購入や新しい投資を始めるのにも最高のタイミングとされています。
Q3. 己巳の日と他の凶日が重なるとどうなる?
A. 己巳の日が不成就日などの凶日と重なる場合もあります。この場合、両方の運気が打ち消し合ってしまいます。もし気になる場合は、その凶日の象意を避けながら行動することをおすすめします。
まとめ
己巳の日は、60日に一度しか巡ってこない、金運最強の特別な日です。この日を上手に活用すれば、あなたの金運は大きく開花するかもしれません。財布の新調や、弁財天様への参拝など、お金にまつわる大切な行動を計画的に実行してみましょう。しかし、この日のパワーは両刃の剣です。無駄遣いやネガティブな気持ちは運気を下げてしまいます。感謝の気持ちを忘れず、ポジティブな行動を心がけることで、己巳の日の持つ良い運気を最大限に引き出すことができます。この特別な日を上手に活用して、あなたの人生をより豊かにしていきましょう。