九星気学には避けるべき方位がいくつかありますが、その中でも特に「自分自身のエネルギー」が裏目に出てしまうのが本命殺(ほんめいさつ)です。方位の吉凶は、ただの迷信ではなく、特定の空間が持つエネルギーと自分の波長がどう響き合うかを示す指標。今回は、気づかぬうちに「自滅のスイッチ」を押さないための、本命殺の基礎知識と対策を紐解きます。
目次
本命殺の定義と仕組み

自分が自分の居場所を攻める方位
本命殺とは、その時々の盤(年盤・月盤など)において、自分の本命星が位置している方位を指します。九星気学では、自分が座っている場所は「自分そのもの」を象徴するため、その方角へ向かって移動することは「自分自身を攻撃する」あるいは「自分のエネルギーを過剰にぶつける」ことになり、結果として自滅的な作用を招くとされています。
本命的殺とのセットで考える
本命殺と切っても切れない関係にあるのが本命的殺(ほんめいてきさつ)です。これは、自分の本命星が位置する場所の「真向かい(反対側)」の方位を指します。本命殺が自分自身の心身にダメージを与えるのに対し、的殺は「的(まと)」を外すように、周囲からの妨害や目的の挫折を招きやすいとされています。
| 凶方位の名称 | 場所(方位) | 象徴するトラブル |
|---|---|---|
| 本命殺 | 自分の本命星が位置する場所 | 自滅。 体調不良、自分自身のミス、精神的な悩み。 |
| 本命的殺 | 自分の本命星の反対側 | 他滅。 外部からの妨害、目標の喪失、計画の頓挫。 |
本命殺がもたらす具体的な影響
自分自身が原因で起こる不調
本命殺の最大の特徴は、トラブルの種が「外部」ではなく「自分」の中にある点です。自分のエネルギーが強すぎる、あるいは歪んだ状態で作用するため、以下のような事象が起こりやすくなります。
- 健康面:持病の悪化や、原因不明のだるさ、精神的な落ち込み。
- 行動面:判断ミス、うっかりした失言、自分のわがままで周囲を振り回す。
- 状況面:「自分が良かれと思ってやったこと」がすべて裏目に出る。
引越しや長期旅行でのリスク
近所の買い物程度であれば気にする必要はありませんが、寝泊まりを伴う「引越し」や「数泊以上の旅行」で本命殺へ向かうのは要注意です。その土地のエネルギーを体内に取り込む際、自分の星の性質が過剰に反応し、運気の基盤が揺らいでしまうからです。特に人生の大きな転換期にこの方位を選ぶと、後々まで「自分を責めるような出来事」が続く傾向があります。
もし本命殺へ行かなければならない時は?
徹底的な「慎重さ」を武器にする
仕事の出張や、どうしても避けられない行事で本命殺へ向かう場合は、「徹底的なセルフチェック」が防御策となります。トラブルの根源が自分にある以上、忘れ物がないか、失礼な態度をとっていないか、体調は万全か、普段の倍以上の注意を払うことで、凶作用を最小限に抑えることができます。
精神的な安定と浄化を心がける
本命殺の影響は「焦り」や「エゴ」から増幅します。現地ではできるだけリラックスし、冷静な判断を心がけましょう。また、帰宅後に塩風呂に入って浄化する、あるいは吉方位への移動(祐気取り)を後日行うことで、乱れたエネルギーの波長をニュートラルに戻すことが可能です。
よくある質問(FAQ)
Q:本命星が「中宮(中央)」にある年はどうなる?
自分の本命星が盤の中央(中宮)に位置する年や月は、本命殺も本命的殺も存在しません。 中央は「八方を支配する」場所であり、移動する先がないためです。ただし、この時期は自分自身のパワーが非常に強くなりすぎたり、周囲の注目を浴びすぎて疲れやすかったりするため、方位とは別の意味で「自重」が求められる時期となります。
Q:家族で引越しをする場合、誰の本命殺を優先すべき?
原則として、一家の主(家計を支える人)の本命星を最優先に考えます。ただし、他の家族にとっての本命殺も無視はできません。家族全員にとっての吉方位を見つけるのが難しい場合は、方違え(かたたがえ)や、寝る位置の調整、神社での方位除け祈願などを組み合わせて対策を講じます。
Q:本命殺へ旅行に行くと、すぐに悪いことが起きる?
凶方位の影響の出方は人それぞれです。行った瞬間にスマホを落とすといった分かりやすい形で出ることもあれば、数ヶ月後にジワジワと体調不良として現れることもあります。九星気学は「後からじっくり効いてくる」性質があるため、行った直後に何もなくても、しばらくは自分を労り、謙虚に過ごすことをお勧めします。
まとめ
本命殺(ほんめいさつ)は、九星気学が私たちに教えてくれる「自分自身との向き合い方」のサインです。自分と同じエネルギーが満ちる場所へ向かうことは、鏡の中の自分と衝突するようなもの。だからこそ、その方位へ向かう際は、いつも以上に自分を律し、謙虚な姿勢を持つことが最大の防御となります。
方位の吉凶を「怖いもの」として捉えるのではなく、自分のエネルギーを上手にコントロールするための「天気予報」として活用してください。自分の弱点を知り、慎重に行動することで、どんな方位にあっても、あなたは自分らしい運命を切り拓いていけるはずです。





