空亡(くうぼう)は、四柱推命や算命学などの東洋占術において、特定の期間や状況で運勢が不安定になる時期を指します。空亡は、他の占術でいうところの「空亡日」や「厄日」に相当し、物事がうまくいかない、計画が進まない、または不安定な状況が起こりやすいとされる期間です。
「空亡」は、十干十二支の組み合わせに基づいて算出され、この期間中は、新しいことを始めるのに不適切な時期、あるいは運気が低迷する時期と考えられます。
目次
空亡の意味と影響
1. 空亡の意味
空亡とは、文字通り「空虚な状態」や「何もない状態」を表します。運気が安定せず、物事が進みにくい時期や、計画や目標が思うように達成されない時期を意味します。個人のホロスコープや四柱推命で空亡の期間に当たる場合は、慎重な行動が求められます。
2. 空亡がもたらす影響
空亡の時期には、特に次のような影響が現れることが多いとされています。
- 計画の遅延:思っていたよりも物事が遅れる、計画が進まないといった影響を受けやすくなります。
- 不安定な感情:自信をなくしたり、迷いが生じたりと、感情的な不安定さが目立つ時期です。
- トラブルや障害の発生:予期しないトラブルが発生しやすく、順調だったプロジェクトや関係性が急にうまくいかなくなることがあります。
空亡の算出方法
空亡は、十干十二支の組み合わせによって計算されます。十干と十二支の組み合わせは、全部で60通りの干支(かんし、干支)を作り出し、60年で一周するサイクルを形成します。この60通りの中で、特定の組み合わせが「空亡」に該当します。
空亡の例
十干十二支の組み合わせによる空亡の期間は次の通りです。
- 甲(こう)・乙(おつ)の人:辰・巳(春の終わり)
- 丙(へい)・丁(てい)の人:戌・亥(秋の終わり)
- 戊(ぼ)・己(き)の人:申・酉(夏の終わり)
- 庚(こう)・辛(しん)の人:寅・卯(冬の終わり)
- 壬(じん)・癸(き)の人:午・未(春の始まり)
これらの組み合わせに該当する時期が、その人にとっての「空亡」となります。たとえば、「甲」の人にとっての空亡は「辰・巳」の期間であり、この期間に注意が必要です。
空亡における対処法
1. 慎重な行動を心がける
空亡の時期には、新しいことを始めるのを避けることが一般的です。特に大きなプロジェクトや契約、引越し、転職、結婚などの重大な決断は慎重に行うべきとされています。
2. 現状を見守る
空亡の期間は、現状を維持することが推奨されます。新しい目標を立てるのではなく、すでに始めている計画を見守り、進行を確認する時期として使うことが有効です。
3. 自己成長に集中する
空亡の時期は、外的な行動よりも内面的な成長や準備に焦点を当てると良い時期です。知識を深めたり、自分の感情や目標を見つめ直すことが、空亡後の成功に繋がります。
4. 運気を調整する
風水や日常の習慣を使って運気を調整することも効果的です。たとえば、浄化や整理整頓を行うことで、空亡期間における運気の停滞を防ぐとされています。
まとめ
空亡(くうぼう)は、四柱推命や算命学における運勢が低迷する時期を指し、物事がスムーズに進まないとされる期間です。この時期は新しいプロジェクトや決断を避け、慎重に行動することが推奨されます。一方で、空亡の時期は自己成長や内省の時間として有効に活用することができ、運気が戻るまでの準備期間とすることが可能です。