十二支

十二支(じゅうにし)は、古代中国で生まれた暦や占いに用いられる12の動物のことを指します。十二支は、時間の流れや方角、年齢、性格などを象徴するものとして使われ、特に日本や中国などの東アジアで広く親しまれています。

十二支は、動物に例えられることで、親しみやすく、干支(えと)として干支暦(かんしれき)や、性格占い運勢の判断に使われています。干支は、十干(じっかん)と十二支を組み合わせた「六十干支(ろくじっかんし)」として60年周期の暦の一部にもなっています。

十二支にはそれぞれ動物が割り当てられており、その年に生まれた人の性格や運勢、また年ごとの運勢を象徴するものとして使われています。

十二支の一覧と動物

十二支に対応する動物と、その性質を簡単に紹介します。

順位 十二支 動物 読み方
1
2 うし
3 とら
4
5 たつ
6
7 うま
8 ひつじ
9 さる
10 とり
11 いぬ
12

1. 子(ね)

  • 性格の特徴: 子年生まれの人は、知恵があり、機敏で、困難に強く、困難を乗り越える力があります。社交的で計画的な性質を持ち、チャンスを見逃さない賢さが特徴です。

2. 丑(うし)

  • 性格の特徴: 丑年生まれの人は、忍耐強く、努力家です。着実に前に進むタイプで、粘り強く、自分のペースで物事を進めます。落ち着いていて、確実な成果を求めることが特徴です。

3. 寅(とら)

  • 性格の特徴: 寅年生まれの人は、大胆で勇敢な性格を持っています。新しいことに挑戦するのが好きで、冒険心が強く、リーダーシップも発揮します。自信に満ち溢れており、行動力があります。

4. 卯(う)

  • 性格の特徴: 卯年生まれの人は、穏やかで社交的です。柔軟性があり、周囲との調和を大切にし、感受性が豊かです。人間関係においては、協調性を発揮し、穏やかで落ち着いた生活を好みます。

5. 辰(たつ)

  • 性格の特徴: 辰年生まれの人は、理想が高く、カリスマ性を持っています。力強く、自信に溢れ、常に成功を目指します。エネルギッシュで、周囲を引っ張っていく存在です。

6. 巳(み)

  • 性格の特徴: 巳年生まれの人は、知的で直感力に優れています。洞察力があり、慎重で計画的に物事を進めます。感受性も豊かで、内面的な強さを持ちます。

7. 午(うま)

  • 性格の特徴: 午年生まれの人は、自由奔放で活発です。行動力があり、新しいことに挑戦することが好きで、明るく社交的な性格です。独立心が強く、自分のペースで自由に進むことを好みます。

8. 未(ひつじ)

  • 性格の特徴: 未年生まれの人は、思いやりがあり、穏やかです。協調性を大切にし、集団の中で調和を図ります。慎重で、周囲の人々を大切にする性格です。

9. 申(さる)

  • 性格の特徴: 申年生まれの人は、知恵があり、機転が利きます。ユーモアがあり、頭の回転が速く、新しいアイデアや工夫で物事を進めることが得意です。社交的で楽しいことが好きです。

10. 酉(とり)

  • 性格の特徴: 酉年生まれの人は、几帳面で計画的です。物事をしっかりと整え、秩序を大切にするタイプです。自分のスタイルを持ち、真面目で勤勉な性格が特徴です。

11. 戌(いぬ)

  • 性格の特徴: 戌年生まれの人は、忠誠心が強く、正義感に溢れています。誠実で責任感が強く、周囲の信頼を得やすいです。仲間を大切にし、頼りになる存在です。

12. 亥(い)

  • 性格の特徴: 亥年生まれの人は、勇敢で猪突猛進の性格を持ちます。一度決めたことは最後までやり通す強い意志を持ち、困難に直面しても屈しない頑固さもあります。正直で真っ直ぐな性格です。

十二支と時間

十二支は、1日を12等分する時刻の区分にも使われています。これは「十二時辰」とも呼ばれ、2時間ごとに1つの十二支が割り当てられています。各十二支に対応する時間帯は以下の通りです。

十二支 時間帯
子(ね) 23時~1時
丑(うし) 1時~3時
寅(とら) 3時~5時
卯(う) 5時~7時
辰(たつ) 7時~9時
巳(み) 9時~11時
午(うま) 11時~13時
未(ひつじ) 13時~15時
申(さる) 15時~17時
酉(とり) 17時~19時
戌(いぬ) 19時~21時
亥(い) 21時~23時

この時間帯の区分は、古代中国の時刻表記に基づいており、それぞれの動物の活動時間と関連付けられていると考えられています。

十二支と方位

十二支は、方位にも使われます。それぞれの十二支は、東西南北を基準に、特定の方位を表しています。

十二支 方位
子(ね)
丑(うし) 北北東
寅(とら) 東北東
卯(う)
辰(たつ) 東南東
巳(み) 南南東
午(うま)
未(ひつじ) 南南西
申(さる) 南西西
酉(とり) 西
戌(いぬ) 西北西
亥(い) 北北西

干支(えと)と六十干支

十二支は、十干(じっかん)と組み合わせて「干支(えと)」となります。十干(甲、乙、、丁、、己、、辛、)と、十二支を組み合わせたものが「六十干支(ろくじっかんし)」で、これにより60年周期の暦が作られます。

例えば、「甲子(きのえね)」「乙丑(きのとうし)」など、十干と十二支の組み合わせによって、1年ずつ異なる干支が割り当てられます。

十二支の占い的な意味

十二支は、性格や運命を占うためにも使われます。特に、生まれ年の干支がその人の基本的な性格や運命に影響を与えると考えられています。また、毎年の干支によって、その年の運勢や、どのような行動が良いかを占うこともあります。

まとめ

十二支(じゅうにし)は、古代中国に由来する暦や占いで使用される12の動物の象徴です。それぞれの十二支が持つ特定の性質や特徴を通じて、性格運勢を読み解くことができます。また、十二支は、時間方位を示すためにも使われ、東アジアの文化において広く親しまれています。

占い師のマッチングサイト「占いクラウド」で